ヒビキです。
注目している人も多い今回のG20。
「仮想通貨やICOの未来を決定づける規制が打ち出されるのではないか?」
「もう仮想通貨なんて終わったー泣」
と市場に与えたインパクトは大きく、
昨年のお祭り騒ぎなムードとはとはうって変わって、急速に冷え込んだ仮想通貨市場に悲哀の声がこだまし始めていますね。
Contents
G20による追加規制はなし!
出典 Bits online
まず今のところG20による仮想通貨やICOに対する追加規制は行わない方向で話が進んでいるようです。
驚くべきことに、G20グループの金融安定理事会【FSB(Financial Stability Board)】の議長マークカーニー氏(イングランド銀行総裁)は、
いくつかの国から事前に要請された仮想通貨取引に関する厳しい規制要望を退け、
「現時点では、これらの暗号資産は、世界の金融安全保障にリスクをもたらすものではない」
との発表をし、今より追加で規制を施すことはしないと声明を出したそうです。
市場規模がまだとても小さく、GDPの1%にも満たないことからの恩赦のようで、
その技術の発展をG20は注意深く見守っていきたいとの流れで話はまとまってきたようです。
仮想通貨のもたらしたその先進的・革新的技術はやはりちゃんと認めているですね。
大手を振っては喜べない?そういうところもやはりあり
さて、仮想通貨取引やICOに対する追加規制の方向はなしになってきたとはいえ、
ちょっと宙ぶらりんになってしまった感はありますね。。
規制強化はないにしろ、
何かしらの具体的ルールの部分が少しでも入ってくれた方が、逆に何もなしより良かったんじゃないかな?ともやはり少し思います。
ルールが定まってこないと大きな資本を持つところはやはり入っては来づらい、
となると結局いまのままイタチごっこで、
突如あっちの国から~こっちの国から~と飛び出す報道に右往左往することにもなるんじゃないかな~とも感じます。
仮想通貨の技術や市場はまだまだこれからがスタートで、今後大きく伸びていく可能性は十二分にあると思いますが、
今年の仮想通貨市場の動きは去年のような華々しいものをイメージすると、ちょっとしんどい目に合うことも少なくないかもしれませんね。
相場の本質は常に逆説、誰もが見てない夜の闇の中にこそあり
ちょっと最近、あちこち見ていてものすごく実感してること。
「バンドワゴン効果」ってご存知でしょうか?
バンドワゴン効果とは?
【バンドワゴン】とは列の先頭を行く楽隊のことですが、
この効果がどういうものかを端的にいえば、
「ある選択を支持する人が多いほどその選択に対する支持がより強固になっていく」という、
人の群集心理における同調現象を表した言葉です。
- 勝ち馬に乗る
- 社会の潮流や流行りに乗る
とよく言われるように、
人は誰もが無意識に群れからはぐれることを嫌い、
「あの子がやっているから自分もやろう」
「友達が行くなら僕も私も行く」
と隣や身近な人と同調することを好むものです。
行列が気になり並びたがるのも群集心理
行列の出来てるラーメン屋さんとか見ると気になりますよね?
先日ヒビキも中華街に食事に行って、どこで食べようかな~と探してたんですが、
全然下調べもなく行ったもんでつい行列出来てるとこに気をひかれてそこに入ってしまいましたw
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『むぅ?お味のほどは?とな??』
d
うーん、【いま③に限りなく近いいま②!】
くらいでしたね涙。。
料理は温い。味に深み、、まったくなし・・w
なんであんなんで行列出来てるのか、、ちょっと意味不明になるぐらい大失敗でした汗
一緒にいった連れの子も「んん~??」って何回も首をかしげてましたねw
まあ個人的に思うのは、
今まで行列出来てて並んだところで
『こ、これは当たりだぞー!!』と感動した所はほとんどありません!汗
d
「そんなら学習しやがれーー!!凸(゚皿゚メ)コノヴオケガー」
・
・
さて、
ちょい話を戻しまして、、、
名著『デイトレード』が示すバンドワゴン、投資の本質がここにあり
株やFXなど、仮想通貨に限らず投資を行う人なら必ず読んでもらいたい伝説の名著『デイトレード』の中から、
このバンドワゴン効果に関して記されたある寓話の一説があるので、
ここで紹介したいと思います。
バンドワゴン(楽隊車)が賑やかに進んで行く様子を思い浮かべて欲しい。
耳に心地よい音楽がバンドワゴンのスピーカから流れてきてはいるが、バンドワゴンの後ろについて思う存分楽しんで盛り上がっているのはごく少数の人々である。
音楽は大きな音で鮮明に鳴り響き、沿道にいる傍観者たちは甘い音楽に抗することができず、
盛り上がっているように見えるパーティーに飛び込んで行く。
傍観者たちが次々とバンドワゴンの後ろに参加していくなかで、当初パーティーの始まりを楽しんでいた人々は離れて行く。
後からパーティーに参加してくる人々が増えてくるに従って、バンドワゴンは同じペースで前に進むことが困難になってくる。
バンドワゴンの進行速度は徐々に遅くなり、陽気な騒ぎを見物していた傍観者のさらなる参加を可能にする。
群衆はさらに大きくなる。
酔っ払った群衆に囲まれてバンドワゴンが前に進めなくなるまで群衆は拡大を続ける。
やがてバンドワゴンは完全に停止する。
バンドワゴンが全く動かなくなると、さらに群衆が膨らんでいく。それも当然である。
この時点でパーティーに参加することは極めて容易である。
パーティーに加わろうとする人々はもはやバンドワゴンに飛び乗る必要もなく、何の苦労も要しない。
しかし、バンドワゴンの本分は前に進むことである。停止しているバンドワゴンは不自然なものであり、したがって、その状態は長続きするものではない。
バンドワゴンは前に進もうとするが、進むことができない。
バンドワゴンの後ろに群がる群衆の数があまりにも多すぎる。
バンドワゴンは何とかこの重荷を振り払わなければならない。
そう、バンドワゴンはバックし、数人をなぎ倒すのである。
音楽が鳴り止む。
群衆の中に困惑した顔が見える。
何が起こっているのかがわからぬうちに、再びバンドワゴンは先程よりも乱暴にバックする。さらに多くの人々が放り出される。
そして、現実が目の当たりになる。突如として餐宴は悪夢に変わり、パニックが生じる。
ある者はバンドワゴンから飛び降りて死んでしまう。さらにバンドワゴンがバックすると、酔っ払って足許のおぼつかない人々が地面に投げつけられる。
この時点で、わずかな、熱狂的なバンドワゴンのファンのみがつかまっている。
彼らの命は非常に細い糸にかかっている。完全に自由になることができないまま、バンドワゴンはアクセルを全開にする。
この最後のバックはあまりにも荒々しく、最後までバンドワゴンにしがみついていた人々は振り落とされ、地面に叩きつけられ重症を負ってしまう。
この時点で新たな傍観者の一群がどこからともなく現れる。彼らは酔っ払っておらず、平静である。彼らの一挙手一投足は、今しがたの惨劇に関わっていなかったためか、力強く、はっきりとしたものである。
彼らは誰なのか。その新しく見える一群は決して新しい顔ぶれではなかった。その一群はパーティーが荒れ狂う前に静かにその場を離れていった人々だったのである。倒れている傍観者たちは、さらに衝撃的な事実を知る。
彼らはパーティーの最初の頃に参加していただけではなく、パーティーを始めた人々であったのである。
さていかがでしょう?
これを昨年から今年初旬~現在まで起きてる仮想通貨市場に当てはめて考えてみてください。
仮想通貨は今ではすっかり市民権を得てきた風な実感もありますが、
“ほんの数年前まではビットコインなんかただの詐欺で犯罪扱い”ってのが一般的世の中の認識でした。
当然その当時は仮想通貨市場なんてまだまだ暗闇の中、価格も安く手に入れようと思えばいくらでも手に入れられたわけです。
今は昨年輝きを放った多くの仮想通貨がその価値を軒並み落としてしまっていますが、
こんな相場でもまだまだ全然利益出ている人っていったいどんな人でしょう?
まあそんなの考えるまでもなく、
“この大きな行列が出来る前の、誰もがまったく見向きもしてなかった頃からバンドワゴンに乗ってパレードを開始していた人たち”ですよね。
そういう人たちは、
“みんながまだまだ深い眠りについている夜明け前から誰にも気づかれないように動き出している”
ということです。
逆に言えば、
世間がもっとも盛り上がり始めたころっていったいどのあたりだったかは覚えていますか?
TVやニュースでも新聞でも、職場でも駅のホームでも仮想通貨に関する話題が飛び出したころ、
億り人が多数輩出されていると噂を聞き、
誰もが興味を惹かれ、乗り遅れまいと意気込んで仮想通貨市場に飛び乗ってきたのは、
だいたい昨年2017年の10月以降がもっとも世の中の速度が急激に上がっていった時期だったと、今でも鮮明に覚えています。
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『相場というものは、悲観の中で生まれ、懐疑とともに成長し、楽観とともに成熟し、幸福とともに消えゆく』
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とても有名な株式相場における格言ですが、
前述したバンドワゴンの寓話と合わせてみても、
ものすごく今の仮想通貨相場をドンピシャで言い表しているものだと思いませんか?
ほとんど多くの一般勢は、誰の目に見ても明らかに盛り上がっている!(行列が出来ている)という、
「幸福」の部分でようやく気が付き乗り遅れまいと意気揚々でパレードに参加してくるもの、ということです。
その世間の行動の裏側では、最初にパレードを始めた人たちは、
「いったいどこで利益確定しようかな?」
と、そのタイミングを虎視眈々と狙っている、というわけですね。
相場は常に同じことを繰り返すと言われますが、
まだ新興市場の仮想通貨も全く持っておんなじこと。
稼ぐ本質は常に一般とは真逆のところに真理が存在しています。
アベノミクスの異次元緩和がスタートされていったころ、超円安時代が来る!と、世の中が沸きに湧いた2015年5~6月ごろのドル円の状況も、昨年盛り上がった仮想通貨市場とそっくりでしたが、多分世の中にはあの高値でドル円を買っていまだに含み損抱えながら青ざめて毎日を過ごしているかたもいらっしゃると思います。
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《2012年~2018年現在までのドル円チャート》
で、お次はビットコイン。
こちらはそのままアップしますが、今回書いたバンドワゴンや格言をふまえながら、イメージしつつ見てみてください。
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《ビットコインチャート》
まあ、すごーくよく似てますよね。
幸福感で大盛り上がりのなか飛び乗った一般勢は、ことごとくそれ以前の“怪しい・危ない・詐欺だ”と誰もが見向きもしていかなった夜明け前から乗り込んでいた人たちの利益をより増大させる最後のトリガーになっている、ということですね。
群衆心理のバンドワゴン、いつの間にか乗り込まされていませんか?
まとめ
さて、G20も何事もない感じならばビットコイン、
ここから一体どう動く?
規制に関する強化もひとまず見送りになり、なんだかちょっと中途半端に宙ぶらりん。
夜明け前が一番暗いとはよく言われることでも、
「それが夜明け前なのかただの夜更けなのか?」
その判断はどこですれば良いのだろう??
いやはやここが、もっとも難しい部分ですよね汗
ですが一言いうなら、
仮想通貨市場はまだまだ始まってもいないということ。
「その技術が覚醒するのか?風化するのか?」
あなたなら、どっち??